私はお料理に色だけでなく、必ず香りも一緒に感じ、彩りと香りを一緒に味わい楽しんでいただけたら素敵だと思っています。
風光る4月の春の香りといえば… それはほんのり甘く、ちょっぴりほろ苦い香り。
そこで春の香りを満喫していただける「新ごぼう」にスポットを当てました。
ごぼうの柳川風のレシピ
ごぼうは一般的に秋から冬に収穫されますが、それに対して春から初夏にかけて収穫される若採りのごぼうが「新ごぼう」です。まだ完全に成長しきっていないので柔らかくてやさしく上品な香りと風味を持っています。「夏ごぼう」とも呼ばれ、「柳川鍋」には欠かせません。ここでは豚肉を使ってお手軽に “ ごぼうの柳川風 ” レシピをご紹介します。
ごぼうの柳川風の材料
(2人分)
ごぼう … 80g
豚肉 … 100g
卵 … 2個
出し汁 … 150㏄
醤油 … 大さじ1
みりん … 小さじ1
ごぼうの柳川風の作り方
①ごぼうはアルミ箔を丸めてはさみ込み、しごくように皮をこそげきれいに洗い、薄い斜め切りかささがきにする。
②熱した鍋で豚肉を軽く炒め、ごぼうを加え更に炒める。
③150㏄の出し汁の一部(大さじ2程度)を③に加え、フタをして蒸し焼きにする。
④③に残りの出し汁を加え、醤油、みりんの順で加え、お好みの加減になるまで煮込む。
⑤割りほぐした卵を④に流し入れ、手早くかき混ぜてとじる。
新ごぼうは、風味のよさと柔らかい食感を生かして、サッとゆでたり蒸し茹でにしただけで、サラダや和え物にオススメです。煮物にするときは薄味で仕上げるとやさしく上品な風味が生かされます。
かき揚げにすると、やわらかい中にもシャキッとした歯触りを楽しめます。
水にさらさないで ! 皮もむかないで !
切ると黒くなるのは「タンニン」の仕業。一般的に「アク」と言われているタンニンは実はポリフェノールの一種。豊富に含まれるイヌリンもともに水溶性。イヌリンは血糖値を改善する働きを持つビフィズス菌の成長を促し整腸作用があるといわれています。
水にさらすとせっかくの成分が流れ出てしまします。水にさらさず、切ってすぐに使いましょう。
皮もむかないで !
新ごぼうは皮が薄く、皮の部分に香りや旨味が含まれています。泥などの汚れはたわしなどで洗うか、アルミ箔などで皮をこそげるように落として丸ごといただきましょう !
春色春香の食卓をお楽しみください。
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