梅雨空の中、雨に濡れた紫陽花の生き生きと美しい姿が大好きです。
梅雨… 作物には恵みの雨ですが、あまり長く降り続くとちょっぴり憂鬱にさせられるものです。
そんな梅雨を快適に過ごすために、お食事に爽やかな香りを取り入れてはいかがでしょうか?
そこでお薦めしたいのが、新生姜と茗荷です。
ショウガ科ショウガ属の同じ仲間の生姜と茗荷は、香りの成分は異なりますが、ともに香りや口あたりがよくこの時期には欠かせないもの。
まずは、「茗荷」からご紹介しますネ
目次
“ 茗荷(みょうが) ” をっ知って食べましょう
“ 茗荷 ” は…?
一般の茗荷は「花茗荷」ともいい、花が咲く前の蕾(花穂)を食用とします。
紅色~赤紫の綺麗なツヤのある色合いと、独特の香りとシャキシャキした歯ざわりが特徴です。
6月~8月に収穫されるものを「夏茗荷」、
9月~10月頃のものを「秋茗荷」と呼び、
3月~5月の春に若い芽を軟白栽培して、
ほんの少しだけ日にあてて赤みをおびさせたものを
みょうがだけと呼びます。
“ 茗荷 ” の栄養価 は…?
注目の成分は
カリウム・カルシウム・αピネン(香り成分)
茗荷の歴史は古く、3世紀に編纂された「魏志倭人伝」にも記載されているほどです。
ところで「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」ってお聞きになったことはありませんか?
はたして本当にそうなのでしょうか?その真相をご紹介します!!
これは迷信ですが、こんな所以があるようです。
昔、お釈迦様の弟子に物覚えが悪く、自分の名前も忘れてしまうほどの人がいて、
お釈迦様に作ってもらった名前を書いた札(名荷=みょうが)を下げて修行を続けていたそうです。そんな彼が亡くなった後お墓から見たことのない植物が生えてきたそう。
そこで、名前を荷って修行を積んでいた彼にちなんで「茗荷(みょうが)」と名付けられたそうです。
それから「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」といわれるようになったとのこと。
しかし茗荷の香りの成分には。。。実は素晴らしい香りの効果があるのです。
ご注目くださいネ ! !
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続いてご紹介します!!
“ 茗荷 ” のパワー
“ 茗荷 ” の香りの成分「αピネン」に注目!!
茗荷の独特の香りには「αピネン」という成分が含まれています。
実はこの成分が脳を刺激することにより、脳が活性化され頭がすっきりするので、集中力を上げる効果が期待されるのです。
なので、茗荷を食べると物忘れがひどくなるどころか、集中力がアップするという正反対の作用があるのです。
他にも血行をよくして発汗を促したり、食欲増進の作用などが期待されます。
まだまだ嬉しい “ 茗荷 ”のパワー
抗菌・解毒の作用も期待でき、のどの痛みや口内炎に効果があるともいわれています。
また熱さましの効果もあるので暑い夏には最適ですネ!!
αピネンの薬効を期待するなら生食がオススメです。
“ 茗荷 ” の選び方は?
ここがポイント👍
◎ふっくらとふくらみがあって身がしまり鮮やかでツヤのある紅色のものが良品
変色したり半透明になっているものは収穫して時間が経っているので避けましょう
◎先端から花が出たり咲きかけのものは避けましょう
繊維がかたく食感が落ちます
◎触ったときフカフカするものも花が咲いて落ちたもの
食味はよくないので気をつけましょう
“ 茗荷 ” の美味しい召し上がり方
旬の野菜たちと“ 茗荷 ” をあわせて
お料理教室でもご紹介したレシピたちを
改めてご紹介しますネ(*^▽^)v
お楽しみに~(^▽^♪
みなさま 梅雨を快適にお過ごしくださいネ🎵
2023年6月
ー 野菜ソムリエ上級プロ石井郁子 ー
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